西サハラセミナー:現地取材報告とTICAD(アフリカ開発会議)における「西サハラ問題」

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アフリカ北西部の海岸に沿った、地図には国名が記されていない地域、それが「西サハラ」です。ここでとれるタコやリン鉱石は日本も多く輸入しています。
アフリカ最後の植民地である西サハラの今を知り、歴史的な経緯、国際的な議論や日本政府の対応などを検証し、私たちにできることを考えます。


2019年7月3日(水)
西サハラセミナー:現地取材報告とTICAD(アフリカ開発会議)における「西サハラ問題」

報告1:岩崎有一(ジャーナリスト)
   「西サハラ取材報告〜占領地と解放区、難民キャンプの現在」
報告2:稲場雅紀(アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター、市民ネットワークfor TICAD世話人)
   「日本のアフリカ外交と西サハラ〜TICAD(アフリカ開発会議)における議論」
日時:2019年7月3日(水)18:30〜20:30
場所:東洋学園大学本郷キャンパス 1404教室(1号館4階)
https://www.tyg.jp/access/
資料代:1000円(AJF会員、日本アフリカ学会会員、学生は500円)
主催:特定非営利活動法人アフリカ日本協議会 (AJF)
共催:日本アフリカ学会関東支部
申込:https://forms.gle/H9aQviseZVcgS7bE8
連絡先:アフリカ日本協議会 (AJF)  TEL:03-3834-6902(担当:廣内)E-mai: kaori.hirouchi@ajf.gr.jp
    
報告1概要:
モロッコがスペイン領サハラへの侵攻を始めた1975年の“緑の行進”から、44年が過ぎた。現在、西サハラの民サハラーウィは、3地域に暮らしている。モロッコ占領地では今もモロッコ人の入植が進められ、新ビジネスも勃興。その陰で、サハラーウィへの弾圧も重ねられている。一方、アルジェリア西部チンドゥーフに逃れたサハラーウィは、サハラ・アラブ民主共和国(RASD)を樹立。難民キャンプで独自の社会を形成しながら、独立に向けた活動を継続している。「砂の壁」と呼ばれる分離壁を境に、西サハラ地域のサハラ側はRASD解放区とされる。ここでも、一部のサハラーウィが生活を続けていた。
2018年4月と8月に占領地を、2019年3月に解放区と難民キャンプを取材した。現地の様子と声を、写真とともに報告する。

報告2概要:
近年TICAD(アフリカ開発会議)の公式会議のたびに「西サハラ問題」をめぐり、会議の遅延などの混乱が生じている。何が、こうした事態を招来させているのか。西サハラをめぐるTICADでの動きについて報告するとともに、歴史的な経緯も含め、アフリカ連合、国連、日本政府の立場や対応について検証する。8月にはTICAD7(第7回アフリカ開発会議)が控えている。「西サハラ問題」を通じて見えてくるTICADの実相と、本来アフリカの平和と安定、開発、人道の課題に貢献すべきTICADの今後の在り方について提起する。


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